大好評頂いています、書評記事。
本屋が私のパワースポットというくらいに本が好きです。
本屋に行きすぎてもしかしたら店員さんより本の配置に詳しいのではないかと思うくらいです。
もちろん、本好きは昔からなので図書館司書、図書館司書教諭の免許も持っています。
今回の書評は矢野惣一著
「怒っていい?!誰にも嫌われない 相手を傷つけない怒り方」(ヒカルランド)です。
この記事の内容
◆心理療法家 矢野惣一さん
実は私は著者の矢野惣一さんのファンです。
著書は全部読んでいます。
私は個性心理學のカウンセラーをしているのですが
個性心理學ではお話しできないようなことや
カウセリングをして悩みを聞いてもらって、
個性心理學を知って「ああ良かった」と満足するだけではなく
悩みに対して、なんでもいいので「行動をする」ことが大事だと感じました。
行動をしない事には未来は変わらないからです。
「行動をするにはでは、どうしたらいいのか?」というところまでカウセリングしたいと思った時に矢野惣一さんの本がとても勉強になったのです。
もちろん、矢野惣一さんの公開カウセリングにも参加したことがあるので
実際にお会いしています。サインまでしっかり頂いてきました。
◆怒りは悪い感情だと思っていた
この「怒っていい?! 誰にも嫌われない 相手を傷つけない怒り方」を読んだ頃は
怒りは悪いものだと思っていました。
なぜならば、怒りを人にぶつけることによって人間関係がこじれるからです。
私はめったに人に怒りません。言葉を飲み込んでしまうのです。
しかし、去年あまりにも抑えきれない怒りがわいてきて
泣きながら怒りました。
この本を読んで考えさせられました。
怒りの感情は、あなたの大切な本心の一部です。
本当の音、と書いて「本音」
あなたの内側の心の声、本当の音に寄り添ったときに、あなたの魅力は最大限に広がります。
実は「怒った方がさらに幸せになれる」のです。(本文から抜粋)
怒りを出せば人間関係が破綻すると思っていた私にはどういうことなのか理解できませんでした。
◆怒らないことのデメリット
怒れない人は他人から粗末に扱われる(本文から抜粋)
怒るということは「こういうことをされたら嫌だ」ということなので
怒りを表現しないということは「こういうことをされたら嫌だ」ということを人にわかってもらうことができないわけです。
怒りを制御できているのと、怒りを感じられなくて表現できないのとでは、まったく集まってくる人間が違ってきます。(本文から抜粋)
制御できている人の近くには、心穏やかな人が多い。
怒りを抑圧している人の近くには怒ることができないその人を利用しようと思う人がまわりに多いのです。
本当に怒ることは悪いことなのでしょうか?
怒りは、あなた自身とあなたにとって大切なものを守るためにある感情です。(本文から抜粋)
◆怒りの役割を知れば、怒るのも怒られるのも怖くなくなる
その人が何に怒っているのかで、その人が何を大切にしているのかが分かるのです。(本文から抜粋)
これは目からうろこでした。
以前、めったに怒らない私が泣いて怒った時がありました。
その時にはこの本を読んでいたので
「私はなにを大事に思っていたのだろうか?」と向き合い大事なことを知ることができたのです。
そして、過去に怒られた時のことを思い返し、「あの人はなにを大事に思って怒ったのだろう?」と考えることができるようになりました。
怒りを感じないようにしても問題は消えない(本文から抜粋)
怒りを感じないようにしたときがありました。
仕事で怒られる毎日でした。ストレスのはけ口にされていたりもしていました。
なにも感じないようにすると喜怒哀楽の感情を感じることがどんどんできなくなっていったのです。
最終的に私は、悲しくもないのに涙が滝のように流れてくる状態になりました。
当時は、それがなぜなのか理解できませんでしたが
この本を読んでわかりました。
◆怒れない人のための表現方法
①相手の行動
②それに対する自分の感情・気持ち
③の1 相手に対する自分の欲求
③の2 相手に対する自分の要求
④お互いの関係をよくするために自分がすること(本文から抜粋)
怒りを伝える時に主語を「あなた」にすると相手は責められていると感じるので
主語を「私」にすると感情を伝えやすくなるのです。
私は怒りを表現することをとても苦手と思っていましたが
「私はこう思った」「嫌だった」ということは人にもよりますが伝えることはできています。
怒ったあとで自分を責めない
大切なのは自分の気持ちは言葉で伝えること(本文から抜粋)
◆怒りが伝わらない相手への対処法
私たちは、どんな人とでも分かりあえるわけではありません。
あなたが怒りを愛いても自分も傷つけないやり方で表明することで、あなたが本当に分かり合える人と、そうでない人が分かります。(本文から抜粋)
分かり合える人との関係を大事にし、
分かり合えない人とは、距離をおく、それでもかかわらなければならない場合は事務的に対処することです。
本書には人と距離を置くためのイメージワークなども書いています。
◆まとめ
「怒っていい?! 誰にも嫌われない 相手を傷つけない怒り方」を読んでから
怒りの感情も自分自身の大事な感情だということがわかりました。
なので怒りを感じる自分自身を責めなくてもいいということ。
「私は怒っている」ということを伝えることができたらいいですね。
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